“めんどお”の漢字の書き方と例文
語句割合
面通100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この土地ははつ旅人たびにん、しかも、関東生粋のしたたか者——そういう面通めんどおしを、凄味たっぷりでかせて、玉井金五郎脅迫を買って出た。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
「まずは、おれ一人で、鄆城県うんじょうけんへ急ぎ、県の役署と万端を打合せておく。大勢の捕手組その他は、面通めんどおしの者を帯同して、後からこい」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼女らの前を、数珠じゅずつなぎにした多治見の家来や土岐の召使が、面通めんどおしのために、何度も曳かれた。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それに、なお、犯人の面通めんどおし(容貌の鑑定)のためには、さきに生辰綱しょうしんこう輸送の行に加わり、その後、証人として奉行所に居残っていた強力ごうりきの兵三名を現地へ同伴して行くなどの用意もあった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)