“めっぽう”の漢字の書き方と例文
語句割合
滅法100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒い疾風しっぷうが何かにぶつかりながら、へやを飛出し、闇の廊下をめくら滅法めっぽうに走った。そのあとを追って、「逃げた、逃げた」という狼狽の叫声。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
じりじり見るんだから定めし手間が掛かるだろうと思ったら大間違い。じりじりには相違ない、どこまでも落ちついている。がそれで滅法めっぽう早い。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「そいつが切り髪の女なのか?」「へい、さようでございます。滅法めっぽうあだっぽいい女で、阪東しゅうかの弟子だそうです」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)