“むりょ”の漢字の書き方と例文
語句割合
無慮100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたりの様子や気分もすっかり変って、私としても様々の思い出もなきにあらずだが、ここではただ現在、あの狭い一廓に無慮むりょ六百に近い大小の美妓が、旧検新検の二派に別れ、常盤
早稲田神楽坂 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)
私達の持って居ります愛国防空隊との活躍によって多大の損傷そんしょうを与えることが出来ましたが、しかし最後の一戦をいどんで帝都へ押寄せて来ました飛行船飛行機の数は、無慮むりょ一千五百機。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その博覧強識にして、言論堂々、ふでを揮い飛ぶが如きもの、その著作編述、無慮むりょ五、六十種に出づるもの、その好む所によりて、その長技を見るべし。声色の如きは、殆んど思うにいとまあらざりしなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)