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むつら
ふりがな文庫
“むつら”の漢字の書き方と例文
カタカナ:
ムツラ
語句
割合
六浦
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六浦
(逆引き)
早や鎌倉も
空
(
から
)
っぽとはつゆ
覚
(
さと
)
らず、なお、むなしい死守を
六浦
(
むつら
)
街道や武蔵口などのふせぎにかけて、かなしい
兵
(
つわもの
)
の
業
(
ごう
)
におめいていたのであった。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
登子と侍女たちの四、五人は、あの鎌倉陥落の前夜、紀ノ小市丸の知らせで、北条守時の戦死を知り、
谷
(
やつ
)
の隠れ穴から山づたいに
六浦
(
むつら
)
の方へさまよい出て、武州金沢の称名寺へかくれていた。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
屋敷裏の丘は、
六浦
(
むつら
)
越えの山波へつづいている。兄弟は秋草の中に岩を見つけて腰かけた。野ぶどうの実が、足もとに見え、
鵯
(
ひよ
)
が高啼く、
鵙
(
もず
)
の音が澄む。——ふたりの胸に幼時の秋が思い出された。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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