“むしず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
虫唾47.4%
虫酸42.1%
虫酢7.9%
涶液2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いったい、この女と、お角とは、前世どうしたものか、ほとんど先天的の苦手にがてで、思い出しただけで、おたがいに虫唾むしずが走るようになっている。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
自分自身の体でありながら毛むくじゃらな腕や胸を見ると、ゾッと虫酸むしずが走るのを、どうすることも出来ませんでした。
足の裏 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
全く虫酢むしずのはしるような会話ばかりであった。
平凡な女 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
この社会に有りがちのことでもあり、親や妹たちもいるので、銀子もよほど目をつぶろうと思うこともあったが、脂肪質の顔を見るのも涶液むしずが走るようで、やはり素直にはなれないのだった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)