“むしう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無臭50.0%
虫売50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしいつまで川水を汲むでばかりも居られぬので、一月ばかりして大仕掛おほじかけ井浚いどさらへをすることにした。赤土からヘナ、ヘナから砂利、と一丈余も掘つて、無色透明むしよくとうめい無臭むしうさうして無味の水が出た。
水汲み (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
下町の小ぢんまりした格子こうし作りで、朝のぜんには鎌倉のかつお、夕方には隅田川の白魚、夜には虫売むしうりや鮨売すしうりもきて、縁日のある町へも近く、月の晩には、二階で寝ながら将軍様のお城を眺めて
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)