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むさん
ふりがな文庫
“むさん”の漢字の書き方と例文
語句
割合
霧散
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
霧散
(逆引き)
打ち揚げておかねば、せっかくな気運も、一時だけで、
霧散
(
むさん
)
してしまおう。……何といっても、みかど(後醍醐)のご遠島は、宮方の大きな
沮喪
(
そそう
)
であったからな
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
勝家は身をもって
遁
(
のが
)
れたが、勝家の
羽翼
(
うよく
)
であった全軍は、完全に
潰滅
(
かいめつ
)
し
霧散
(
むさん
)
し去った。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
嘆息
(
たんそく
)
は彼の癖であった。何事にまれ胸中を打ち割って他に語るとか、憂いを
磊落
(
らいらく
)
に
霧散
(
むさん
)
してしまうとかいうことのできない彼は、それを独り——ああという一語によってせめてもの
自慰
(
じい
)
としていた。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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