“みそひともじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
三十一文字100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佐佐木氏は、三十一文字みそひともじの講釈と、ビスケツトを食べるために、母親おふくろが態々産みつけたらしい口もとをつぼめて言つた。夏目博士はにやりとした。
「実はな平次親分、私は少しばかり道楽があるのじゃよ。三十一文字みそひともじだ、歌を作ると言ったほうが早くわかるだろう」
何と云う歌か忘れてしまったが、決して三十一文字みそひともじたぐいではない、もっと活溌かっぱつで、もっと俗耳ぞくじに入りやすい歌であった。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)