“みくじばこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
神籤箱50.0%
神鬮筥50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弱いもののきょくために用いられる腕の力が、彼女を男らしく活溌かっぱつにした。抑えられた手をね返した彼女は、もう最初の目的を忘れていた。ただ神籤箱みくじばこを継子の机の上から奪い取りたかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しばらくは石のように凝然ぎょうぜんとしている光秀であったが、次には僧に乞うて、自分の手に神鬮筥みくじばこを受け、ひたいに捧げて瞑目めいもくした。そして自己の祈念を自己の手で振った。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)