神籤箱みくじばこ)” の例文
弱いもののきょくために用いられる腕の力が、彼女を男らしく活溌かっぱつにした。抑えられた手をね返した彼女は、もう最初の目的を忘れていた。ただ神籤箱みくじばこを継子の机の上から奪い取りたかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)