“まゆつばもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
眉唾物83.3%
眉唾者16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ははあ——眉唾物まゆつばものではござるまいなあ。まさか、奥州仙台陸奥守のことでござるから、嘘にしても何かよるところがあるでござろうがな」
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
まずこうとでも云わずばなるまい……とは云え余りに野性が多い。いわゆる磨かぬ宝玉じゃ……南条右近の三男と云うがこれは少々眉唾物まゆつばものだ。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
百年河清かせいを待つという奴だ。なんで、この社会よのなかが、そんな釈迦しゃかや聖者のいうとおりになるものか。第一に、聖者めかしている奴からして、眉唾者まゆつばものが多いじゃないか。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
嬉し野のおきんも眉唾者まゆつばものだが、奴もただの奴ではあるまい。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)