“まめしぼ”の漢字の書き方と例文
語句割合
豆絞100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その助五郎が明治湯めいじゆの流し場に大胡座おおあぐらをかいて、二の腕へった自慢の天狗の面を豆絞まめしぼりで擦りながら、さっきから兎のように聞き耳を立てているんだから事は穏かでない。
助五郎余罪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
盲目地めくらぢあわせに、豆絞まめしぼりの頬冠りで、懐中に呑んで居た匕首あいくちを抜いて脅しながら——俺は黒雲五人男の一人だ、岡っ引の家を承知で入ったが、ジタバタすると命が危ない、良い子だ
銭形平次捕物控:239 群盗 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
炭薪すみまきの御用聞でもあるかと見れば、そうでもなかりそうだし、豆絞まめしぼりの頬かぶりをしたままで人に物をこうとは、大胆なような、無邪気なような米友を、二人はしばらく熟視して
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)