“まついすまこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
松井須磨子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな類のうたを早口に調子付けて歌うというだけで、極めて幼稚な非芸術的なものであるが、それが非常に人気にかなって、かの松井須磨子まついすまこのカチューシャ以上に持てはやされたのであった。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
有島氏と死んだ中央公論社の婦人記者波多野秋子はたのあきこ、さては新劇壇の明星松井須磨子まついすまこも書きのこされまい。
明治大正美人追憶 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
はじめは例のごとく机に向って、「松井須磨子まついすまこの一生」か何か読んでいたが、まだ一ページと行かない内に、どう云う訳かその書物にたちまち愛想をつかしたごとく、邪慳じゃけんに畳の上へほうり出してしまった。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)