“まちかね”の漢字の書き方と例文
語句割合
待兼100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あらは日來ひごろの無念を晴し呉れんと直樣すぐさま御殿へ走り行き只今急用きふよう有て參りたり早々喜内樣に御目にかゝりたしと云入けるにやがて喜内は何事成哉と立出るを吾助は待兼まちかねて聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ミッセスが最前からお待兼まちかねです。と云って曙色になった頬に微笑を浮べて私を迎える。いまでは日本食の宴も半ば過ぎてテーブルを囲んだ人々の間を土人街の女が酒盃をみたしてまわっていた。
孟買挿話 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
「いや大変なお待兼まちかねだよ。継子さんはどうしたろう、どうしたろうって」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)