“まえざ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
前插50.0%
前揷50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
川崎から省線で帰ることにしたのだったが、松の内のことで、彼女たちはそろって出の支度したくであり、縁起ものの稲穂の前插まえざしなどかざして、しこたま買いこんだ繭玉まゆだま達磨だるまなどをてんでにぶら下げ
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
年は十九か、二十はたちにはまだなるまいと思われるが、それにしても思いきってはでな下町作りで、頭は結綿ゆいわたにモール細工の前揷まえざし、羽織はなしで友禅の腹合せ、着物は滝縞の糸織らしい。
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)