“ほりむこう”の漢字の書き方と例文
語句割合
堀向100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そよそよと流れて来る夜深よふけの風には青くさいしいの花と野草のにおいが含まれ、松のそびえた堀向ほりむこうの空から突然五位鷺ごいさぎのような鳥の声が聞えた。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
見れば先へ行く二人連も同じように道をよける。汽車の走過はしりすぎる響がして、蒼茫そうぼうたる霧の中から堀向ほりむこうの人家の屋根についている広告の電燈がから見えるようになった。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
またその辺から堀向ほりむこうの林町三丁目の方へ架っていた小橋を大久保橋ととなえていた。
深川の散歩 (新字新仮名) / 永井荷風(著)