“ほつく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
発句76.2%
發句23.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとゝせはせを翁奥羽あんぎやのかへり凍雲とううんをたづねて「薬欄やくらんにいづれの花を草枕くさまくら」と発句ほつくしければ
... 『吉原へ矢先そろへて案山子かかしかな』など云ふ江戸座の発句ほつくを、そのまゝの実景として眺めることができたのである」と永井荷風先生の「里の今昔」にも記されてゐる。
吉原百人斬り (新字旧仮名) / 正岡容(著)
寶井其角が『三圍みめぐり』の發句ほつくを詠んで、夕立を降らせたといふ傳説が、眞面目に信ぜられた時代の人達の心持は、今の人には想像もつかぬものがあつた筈です。
細君は「本當に増田さんは發句ほつくに御熱心ですことね」とばつを合はす。「熱心な癖に下手さ。ハヽヽヽ」と言つて、五十嵐は強ひて景氣をつけるやうな笑ひ方をする。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)