“ほうぞういん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宝蔵院66.7%
法蔵院33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柳生から近い月ヶ瀬に、ことしもうぐいすの声が渓川たにがわ伝いに聞えてきた。——折から、奈良の宝蔵院ほうぞういんの僧を案内として、柳生村へ入って来た一行九人づれの武士がある。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あいやお武家、袴氏とやら。ずいぶん立派な腕前だの。拙者鉄扇てっせんにてお相手いたす。ただし後には槍がある、宝蔵院ほうぞういん流の鎌槍かまやりがな。まずこれだけはがれられまい」
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「奈良の宝蔵院ほうぞういん」の住職で、胤栄いんえいという変った法師がある。宝蔵院流と称する槍をよくつかう。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宝蔵院ほうぞういん胤栄いんえいが、よく尺八を吹くので、その胤栄がある折、尺八のはなしにことよせて
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
法蔵院ほうぞういんの前の八ツ橋を渡って、つつじを植込んである築山つきやまの細道、以前の七番堂の丘へふたりは戻ってゆく。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)