“べんべん”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ベンベン
語句割合
便々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かんがえてみると、阪井ほどのやつがいつまでも便々べんべんとわたしの返事を待っているはずはない。
ハムレット (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
外で演奏する時には、ゆったりした王朝式の服装と、かぶりものであるが、今日のように平服のときは、便々べんべんたる太鼓腹の下の方に、すその広がらない無地の木綿もめんのような袴をつけている。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
二人がこうして揃った上は便々べんべんと三月十五日を待つ迄もない……というので、二人は顔を揃えて島原の松本楼に押し上り、芸妓げいしゃ末社を総上げにして威勢を張り、サテ満月を出せと註文をすると
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)