“べにばら”の漢字の書き方と例文
語句割合
紅薔薇100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と云つて、夫人は母家おもやの方へかれた。しばらくすると露のしたゝ紅薔薇べにばらの花を沢山たくさん持つて来られた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
例へば、坊間行はれてゐるロジアアの赤箱などは、さしづめ、散りかかつた紅薔薇べにばらのやうな甘い媚の表情を持つてゐる。だから、この香水には、すこしばかりの濁りがある。清澄さは無い。
麪麺パンを買ひ紅薔薇べにばらの花もらひたり爽やかなるかも両手りやうてに持てば
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
大きなる紅薔薇べにばらの花ゆくりなくぱつと真紅まつかにひらきけるかも
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)