“へんど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
辺土62.5%
偏土25.0%
遍路12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「だって、現朝廷の腐敗、悪政、その下に泣かされている辺土へんどたみ、いまさらでねえが、ひでえものだ。それはみんな天子が悪いからじゃあありませんか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このような偏土へんどに来て、しかもこのような神秘な尼僧院の中で、そして一夜を一つ衾に夢を結んだ生命の恩人である尼僧から、突然懐かしい父の名を耳にしようなどとは夢にも思いがけぬことだった。
鍵から抜け出した女 (新字新仮名) / 海野十三(著)
西国(西国巡礼の義)だの、遍路へんど(四国遍路の義)だのといっていたりすることが、はなはだ頻繁に自分の目に映ずるので、再びその毛坊主考を繰り返してみる気になった。
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)