“へそく”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ヘソク
語句割合
臍繰100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お蔭さまで、助りますよ」歯の抜けたお婆さんが、臍繰へそくがねの財布を片手でソッと抑えながら、これに和した。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
やれるなら結構だ、といいたいところだが、まず駄目だろう……貧乏が楽しいなどと言いながら、せっせと臍繰へそくりを貯めていたことを、おれは知らないわけではない。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
北洋工船、黒潮漁業の両会社は彼奴あいつ臍繰へそくがねで動いていると云っていい位だ。……その次が現在大阪で底曳大尽そこひきだいじんうたわれている荒巻珍蔵あらまきちんぞう……発動機船底曳網の総元締だ。知っているだろう。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)