“ぶつぎ”の漢字の書き方と例文
語句割合
物議100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松竹は芸術座を買込み約束が成立すると、そのさきがけに明治座へ須磨子を招き、少壮気鋭の旧派の猿之助えんのすけ寿美蔵すみぞう延若えんじゃくたちと一座をさせ、かつてとかく物議ぶつぎたねになった脚本をならべて開場した。
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
一時いちじ巴里の好事家中に物議ぶつぎを生じたる事ありしといふ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その後にまだ、物議ぶつぎもあり、なお種々な浮説が、伊勢長島と、京大坂の間を、虚々実々、伝えられた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)