“ふんにょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
糞尿100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
叱られた百姓は黙って其糞尿ふんにょう掃除そうじして、それを肥料に穀物蔬菜を作っては、また東京に持って往って東京人を養う。不浄を以て浄を作り、廃物を以て生命を造る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
しかるにシーザーの下にあるローマの元老院においては、発する糞尿ふんにょうの匂いもわしの巣のそれである。
これらの疲労した川筋を通して一年に七千四百万貫の塵芥じんかいを吹き、六十万ごく糞尿ふんにょうて、さらに八億立方しゃくにも余る汚水を吐き出す此の巨大な怪獣の皮腺ひせんかられる垢脂こうしに過ぎないのだから。
水に沈むロメオとユリヤ (新字旧仮名) / 神西清(著)