“ふらち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不埒77.4%
不埓22.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それなのに無断、人なかへ出て来るなどは、不埒ふらちな女。何とぞおかまいなく、早々、三河一色村へ追ッ返していただきとう存じまする
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「婦人科の医者には、婦人の貞操を破るような不埒ふらちな奴があるってことをよくききますが、そんなことができるもんでしょうか?」
或る探訪記者の話 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
意趣喧嘩いしゅげんかをして、高家を斬ったというか。馬鹿なっ、何というたわけ者だ。しかも、勅使登城の目前に不埓ふらち至極しごく但馬たじまを呼べっ』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なにを考えておる、押掛け出府は筋でないぞ、急用あらば格別、さもなくして軽々しく国許を明けるとは不埓ふらちであろう、新九郎どうだ」
蕗問答 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)