“ふともの”の漢字の書き方と例文
語句割合
太物100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつも、若い番頭を一人つれて太物ふとものの旅商いに歩き、家には本来相当な財産がある上に、勤勉家でもあり、商売上手でもありなかなか繁昌したものです。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
塩、鰹節かつぶし太物ふともの、その他上田で小売する商品の中には、小諸から供給する荷物も少くないという。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「まあうさ。この地は何でも分業だ。先刻通った谷町が洋服屋、松屋町が駄菓子屋、それから会社銀行はこの向うの高麗橋通こうらいばしどおり、呉服太物ふとものなら本町通ほんまちどおりというような次第わけでね」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)