“ふつかづき”の漢字の書き方と例文
語句割合
二日月100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜の高原の空気におもてさらすと、西の空に二日月ふつかづきがかかっているのを見るばかりで、前後も、左右も、みな山であります。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
物憎いことには、あとの口腔こうこうに淡い苦味が二日月ふつかづきの影のようにほのかにとどまったことだ。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
その頃、もうトップリと日が暮れて、猫のひとみに似た二日月ふつかづきが、水の深所しんじょに澄んでいた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)