“ふつかいち”の漢字の書き方と例文
語句割合
二日市100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
温泉場に行くにしても、二日市ふつかいちのような近い処はつまらず、遠い処は不便で困る。先ずこんな事である。石田は只はあ、はあと返事をしている。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
列車は、博多はかたをすぎて、二日市ふつかいち駅着。下車した一行は、なお止まぬ雨のなかを、鉄道馬車で、武蔵むさし温泉へ向かった。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
ここ尾山城に、この一火があがると、北は、小坂、吉原、二日市ふつかいち津幡つばたへと、能登のと七尾ななおにいたるまで。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
利家はいよいよ駒を早め、百坂ももさか森本もりもと二日市ふつかいちあたりでは、途中から思い思いに加わる郷土所在の武者を入れ、行くほどに、人数を増して、十二日未明、津幡の城下についた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)