“ふださ”の漢字の書き方と例文
語句割合
札差100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広びろとしたかまちに金係りお米係りの番頭が、行儀よくズーッと居列いならんでいるのだが、この札差ふださしの番頭は、首代といっていい給金を取ったもので、無茶な旗本連を向うへまわして
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
この屋形船は大名遊びや町人の札差ふださしが招宴に利用したもので、大抵は屋根がなく、一人や二人で乗るのでなくて、中に芸者の二人も混ぜて、近くは牛島、遠くは水神の森に遊興したものである。
亡び行く江戸趣味 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
売る土がなくなると姉が死んだといって、蔵前の札差ふださしに、来年さらいねんの扶持米を金にして貸せといたぶりに行く。札差し稼業はもとよりそういう放埒ほうらつな、または貧乏な武士さむらいがあって太るのだ。