“ふださし”の漢字の書き方と例文
語句割合
札差100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
枕山がその叔父次郎右衛門の媒介で蔵前くらまえ札差ふださし太田嘉兵衛の女梅を後妻に迎えたのは信州より帰府した後であろう。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
すると、その頃札差ふださしをしてゐた梅津伝兵衛といふ男が、心ばかりの寄附につきたいからといつて和尚を訪ねて来た。
当時の蔵前の札差ふださしや、浜方などとの取引関係から、数算にたけ、世估せこに長じていなければならない、いわゆる世渡り上手の人物でなければならないのに
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)