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ふたさお
ふりがな文庫
“ふたさお”の漢字の書き方と例文
語句
割合
二棹
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二棹
(逆引き)
障子
襖
(
ふすま
)
の
燻
(
くす
)
ぼれたその部屋には、持主のいない真新しい箪笥が
二棹
(
ふたさお
)
も
駢
(
なら
)
んでいて、嫁の着物がそっくり中に仕舞われたきり、錠がおろされてあった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
九州の秋月という大名の長持が
二棹
(
ふたさお
)
来たが、その茶屋へ休んでいると、長持の親方が二人来て、同じく
床几
(
しょうぎ
)
に腰をかけて酒を飲んでいたが、おれに言うには、手前はわずらったな
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
四畳半には
長火鉢
(
ながひばち
)
、
箪笥
(
たんす
)
が
二棹
(
ふたさお
)
と机とが置いてある。それで、阿久と、お袋と、阿久の姉と四人住んでいるのである。その家へある日私の友達を十人ばかり招いて酒宴を催したのである。
深川の散歩
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
死んだ
上
(
かみ
)
さんの
衣裳
(
いしょう
)
が、そっくりそのまま二階の箪笥に
二棹
(
ふたさお
)
もあると云うことも、姉には
可羨
(
うらやま
)
しかった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
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