“ふせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
布石60.0%
拊石20.0%
趺石20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに彼が吉野へ来てから着々とすすめていた南党再起の布石ふせきもととのい、熊野海賊の洋上勢力も傘下さんかに加え、また近くには、河内の東条に前衛本陣をきずいて、そこには
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ごく真面目な会で、名家を頼んで話をして貰う事になっている。今日は拊石ふせきが来る。路花なんぞとは流派が違うが、なんにしろ大家の事だから、いつもより盛んだろうと思うというのである。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
戸より入りて見れば、新に大理石もてり成せる大いなる馬二頭地上に据ゑられ、青艸あをくさはほしいまゝに長じて趺石ふせきを掩はんと欲す。四邊あたりには既に刻める柱頭あり、あらごなししたる石塊あり。