“びんせふ”の漢字の書き方と例文
語句割合
敏捷100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
怜悧れいりなる商人を作り、敏捷びんせふなる官吏を作り、寛厚にして利にさとき地主を造るに在り。彼は常に地上を歩めり、彼れは常に尋常人の行く所を行けり。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
木の上ではあれだけ敏捷びんせふな猿でも水の中では一尺も泳ぐ事が出来ないのです、猿の一番禁物は水なのです。
山さち川さち (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
妻は夢心地に先程から子供のやんちやとそれをなだめあぐんだ良人の声とを意識してゐたが、夜着に彼の手を感ずると、警鐘を聞いた消防夫の敏捷びんせふさを以て飛び起きた。
An Incident (新字旧仮名) / 有島武郎(著)