“びやううち”の漢字の書き方と例文
語句割合
鋲打100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船体の最も狭苦しい所へ入つて鋲打びやううちのあてばんをさゝれる苦しさ、さうした作業上の忍苦は、国で継母や父に冷遇される時の辛抱の幾層倍であつたらう。
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
先手の竜燈は久世山くぜやまの下にかゝつて居た。白木しらきづくりに鋲打びやううちの寝棺を十幾人の人夫がかついだ。萌黄もえぎに緑色の変袘かはりぶきかさねた白無垢しろむくを見せて、鋲がキラキラと揺れ動く。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)