“びきょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
媚叫33.3%
媚嬌33.3%
美嬌33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金蓮の蛇淫だいんさがを思わず白膚びゃくふから、初めてな狂炎と情液をそそがれて、心ではびッくりもしていたし、また金蓮のうつつない媚叫びきょうや無遠慮な狂態が余りなので、階下したの弟にそれが聞こえはしまいかと
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
媚嬌びきょうを含んだ声はまぎれもない御方ではないか。新九郎はこの如菩薩にょぼさつの本相を見極めんとして近づきながら、また昏沌たる謎の渦に巻き込まれてしまった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
百千の花燈かとうをとぼし、河北かほく一のお茶屋と評判な翠雲楼すいうんろうときては、とくに商売柄、その趣向もさまざまであり、花街の美嬌びきょう絃歌げんかをあげて、夜は空をがし、昼は昼で彩雲さいうんとどめるばかり……。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)