“ひょうのう”の漢字の書き方と例文
語句割合
氷嚢100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうしても咯血がとまらぬので氷嚢ひょうのうで肺部を冷し詰めたために其処そこに凍傷を起こした。ある一人の若い医師が来て見て
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
葉子は看護婦を早く寝かしてしまって、岡と二人だけで夜のふけるまで氷嚢ひょうのうを取りかえたり、熱を計ったりした。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
氷嚢ひょうのうを掴んでもだえ狂う水夫長を手早く閉め込んで鍵をかけた、氷のような汗がパラパラと手の甲にしたたり落ちた。
幽霊と推進機 (新字新仮名) / 夢野久作(著)