“ひとから”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一括80.0%
一縛20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、三斎公様の御恩にこたえて、不惜身命ふしゃくしんみょうの御奉公をなさる覚悟でもなければならぬこと、お救い米のような、六人一括ひとからげの扶持はそれゆえおうけいたされぬ。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
苅安かりやす長比たけくらべ、長亭軒の城など——一括ひとからげに、はや落去いたし、敵将樋口三郎兵衛以下、一名も余さず、お味方にくだし、それがしが手勢のうちに従えて参りましたれば、はや後には御懸念なく」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「面白い。——貴公とわしとは、江戸流と上方流との、見解の相違じゃ。これから、幾日の間と、日限を切って、その間に、どっちがはやく悪人どもを一縛ひとからげにするか、命を賭して、競ッてもよい」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)