“ひとくく”の漢字の書き方と例文
語句割合
一括100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は細君から受取った一括ひとくくりの書付を手に載せたまま、ぼんやり時代の付いた紙の色を眺めた。それから何も意味なしに、裏表を引繰返して見た。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
おもむろに焼けつつある一括ひとくくりの中には、数日前、お松が発見してくれた涎掛もあれば、へそもあるはずです——そのほか、与八としては片時も離せない、意義のある人たちからの記念品も
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
前にもお話した通り内容実質を内面の生活上経験することができないにもかかわらずどうでもまとめて一括ひとくくりにしておきたいという念にほかならんので
中味と形式 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)