“ひだりわき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
左脇75.0%
左腋25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行長等は紿あざむかれるとは知らないから大いに喜んで待って居たが、其時は李如松四万三千の人馬が、鴨緑江を圧して、義州に集中しつつあったのである。全軍を三つに分ち、左脇ひだりわき、中脇、右脇と呼んだ。
碧蹄館の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
大久保氏は吊革にもぶら下らないで、左腋ひだりわきには読みさしの『十九世紀雑誌ナインチン・センチユリ・アンド・アフタ』の五月号をはさみ、右手には幾度いくたび俄雨にはかあめにでも出会つたらしい絹紬けんちう洋傘かうもりがさをついた儘じつと立ち通しでゐた。