“ひだりきき”の漢字の書き方と例文
語句割合
左利100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まず伸子が左利ひだりききでない限りは、『聖ウルスラ記』を右手から投げて頭上を越え、それを花瓶に打衝ぶっつけるということは、全然不可能だろうと思われるのです。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
お延のすぐ前に坐っていた十四になる妹娘の百合子ゆりこ左利ひだりききなので、左の手に軽い小さな象牙製ぞうげせいの双眼鏡を持ったまま、そのひじを、赤いきれつつんだ手摺てすりの上にせながら、うしろをふり返った。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)