“ひすゐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
翡翠93.8%
疲顇6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、エメラルド・グリーンの素晴らしい呉絽ごろ翡翠ひすゐの息づくやうな飾りが付いて、金無垢の小ハゼで留めた、平次も見たことのないやうな、恐ろしく豪華なもの。
それでも二つの概念を心理學的に乃至藝術的に聯絡させてゆくと、俳句などとは違つたまた一種の興味あるのを知るに至る。其他化粧品に菖蒲と翡翠ひすゐとの組合せがある。
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
柏軒が春を納れたのは、俊のこひに従つたのだと伝へられてゐる。推するに女丈夫にして妬忌ときの念のなかつた俊は、四人の子を生んだ後、身の漸く疲顇ひすゐするを憂へて此請をなしたのであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)