“ひさびさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
久々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また遠く南のかた澎湖島占領の事に従いしが、六月初旬その乗艦のひとまず横須賀に凱旋する都合となりたるより、久々ひさびさぶりに帰京して、たえて久しきわがの門を入りぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
かつは喜びかつは動悸ときめきながら、看守に伴われて面接所に行き見れば、小塚氏は微笑を以て妾を迎え、久々ひさびさ疎音そいんを謝して、さていうよう、自分は今回有志者の依頼を受けて
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
ルピック氏は、真情流露しんじょうりゅうろを逆に行く人物だから、久々ひさびさで彼の顔を見たよろこびを、揶揄やゆの形でしか表わさない。向こうへ往きがけに彼の耳をはじく。こっちへ来がけには、ひじ小突こづく。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)