“ひごい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
緋鯉97.3%
鯡鯉2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人は或百姓家の庭の、藤棚ふじだなの蔭にある溝池どぶいけふちにしゃがんで、子供に緋鯉ひごいを見せているお島の姿を見つけると、傍へ寄って来て私語ささやいた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それから、わたしが廊下を渡ってお池の傍を通りますと、お池の中の金魚が三つばかり死んでいて、緋鯉ひごいが一つ死にかけて腹を上にしておりました
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
鯡鯉ひごいの背は飜々ひらひらと、お珊のもすその影になびく。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)