“はなっさき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鼻先50.0%
鼻前50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とずんぐり者の頬被ほおかぶりは肩をゆすった。が、閉ったばかり、いささかも長い幕間でない事が、自分にも可笑おかしいか、鼻先はなっさき手拭てぬぐい結目むすびめを、ひこひこと遣って笑う。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ここへ連れて来て、銅像の鼻前はなっさきで、きみの唇を買って、精進坊主を軽蔑してやろうと思ったんだ。慈悲にも忍辱にんにくにも、目の前で、この光景をせられて、侮辱を感じないものは断じてないから。