“はったん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
八端52.6%
八反42.1%
八段5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「寒くなるから……」と云って、八端はったんのドテラをかたみに置いて俊ちゃんは東京をたってしまった。私は朝から何も食べない。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
見ると、いつものざっかけない衣装とちがって、八反はったんの上下に茶献上の帯。上州あたりの繭問屋まゆどんやの次男とでもいったような身装みなりをしている。
顎十郎捕物帳:04 鎌いたち (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
櫛巻くしまきとかいうものに髪を取上げて、小弁慶こべんけいの糸織の袷衣あわせと養老の浴衣ゆかたとを重ねた奴を素肌に着て、黒繻子くろじゅす八段はったんの腹合わせの帯をヒッカケに結び
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)