“はくとうおう”の漢字の書き方と例文
語句割合
白頭翁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これとよく似た例は白頭翁はくとうおう、歌にオキナグサという花の名の、土地さまざまの変化であるが、それは他日また別にお話をして見たい。
その証拠に、白頭翁はくとうおうといわれる今日まで、小生は病気を知らない。およそ病気と称するものはなに一つない。うまいものを食って、寝たいだけ寝る。
小生のあけくれ (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
わがくにの学者はこの草を漢名の白頭翁はくとうおうだとしていたが、それはもとより誤りであった。この白頭翁はくとうおうはオキナグサに酷似こくじした別の草で、それは中国、朝鮮に産し、まったくわが日本には見ない。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
常陸ひたち筑波山つくばさん下では、白頭翁はくとうおう即ち「おきなぐさ」を、男の児はヤマノフデといっていることが、横瀬夜雨よこせやう君の随筆にも見えているが、新作であろうと思う。
ゆえに右日本のオキナグサを白頭翁はくとうおうてるのは悪い。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)