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のうばん
ふりがな文庫
“のうばん”の漢字の書き方と例文
語句
割合
膿盤
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
膿盤
(逆引き)
そうして
一
(
ひ
)
と通り繃帯の下を見まわると、看護婦がさし出した
膿盤
(
のうばん
)
を押し
退
(
の
)
けながら、私の顔を見て、女のようにニッコリした。
一足お先に
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
木魚のおじいさんが助手で、
膿盤
(
のうばん
)
は幾個もとりかえられた。強い消毒薬のかざは流れてきたが父の苦痛はすこしも
洩
(
も
)
れず、よく
堪
(
こら
)
えている様子だった。私はハラハラした。
旧聞日本橋:14 西洋の唐茄子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
暫くして妹は箱の上に薬、
膿盤
(
のうばん
)
などを載せ、張子の浅き籠に繃帯木綿、油紙、綿などを一しよに載せ持ち来る。母はガラス戸に窓掛を
掩
(
おお
)
ひ、襖を
尽
(
ことごと
)
くしめきりて去る。これより繃帯に取りかかるなり。
明治卅三年十月十五日記事
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
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