“にちれんしゅう”の漢字の書き方と例文
語句割合
日蓮宗100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元来温井検校の家は日蓮宗にちれんしゅうであって検校を除く温井一家の墓は検校の故郷こきょう江州ごうしゅう日野町の某寺にある。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
藤掛ふじかけなにがしという日蓮宗にちれんしゅうの信者で、頭のはげた隠居さんが一そろい九冊ばかりの、あい色の表紙のついた、こころもち小形の和本を奥の戸だなからさがしだしてきて
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
日蓮宗にちれんしゅう小伽藍しょうがらんで、住職は老年で寝たきりだし、若い住僧が二人して維持していたが、戦乱つづきで、村は疲弊ひへいしているし、檀家だんかも離散するばかりなので、形こそ違うが
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)