“なわのれん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
縄暖簾96.9%
繩暖簾3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明日あしたを待って、もいちど妻恋へ出なおすとしようか、と迷った末に、この縄暖簾なわのれんへとびこんで、とにかく、寒さしのぎに一合取った。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
縄暖簾なわのれんも居酒屋めく米屋の店に、コトンと音をさせて鶏が一羽歩行あるいていたが、通りかかった松崎を見ると、高らかに一声鳴いた。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一太の家は、千住から小菅の方へ行く街道沿いで、繩暖簾なわのれんの飯屋の横丁を入った処にあった。その横丁は雨っぷりのとき、番傘を真直さしては入れない程狭かった。
一太と母 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)