“なりきん”の漢字の書き方と例文
語句割合
成金100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寛斎も今は成金なりきんだと戯れて見せるような友だちを前に置いて、半蔵は自分の居間としている本陣の店座敷で話した。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
牧畜経営に一かく千金の夢もさめ、大小の開港場成金なりきんは横浜に簇生ぞくせいしていたが、父には失意の時代であったようだ。
いったい物持というやつが癪にさわる、成金なりきんになったようなつらをしやがって、我々共が食うに困る時に、高い金を出して羅紗らしゃなんぞを買い込みやがる。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)